検索アナリティクスの 「クエリ」 は、キーワードに関して、
いくつかの重要なことを示してくれます。
その中で、最も注目に値することは、次の点です。
クエリは、検索ユーザーが本当に知りたい情報を教えてくれる。
それでは、具体的に見ていきます。
目次
クエリが示すもの=検索ユーザーのニーズそのもの
たとえば、あなたが「青汁」のネット販売をしていると仮定して、
サイトのキーワードを、「おいしい 青汁」 という語句で定めたとします。
たまたまそこに、ある母親が、「子どもでも飲めるおいしい青汁」
と検索したところ、あなたの青汁サイトが検索結果に表示されました。
それは、「おいしい」 と 「青汁」 が、母親の打ち込んだ語句と
部分的に一致したからです。
前回述べたように、この場合、「おいしい青汁」がキーワードで、
「子供でも飲めるおいしい青汁」が、クエリ ということになります。
さて、
もしも「クエリ」を知らないで、青汁サイトを運営していたら、
今後、どのような問題が起こるでしょうか。
たとえば、今後、高齢化が進み、健康ブームが高まり、
「苦くて栄養価が高い青汁」志向が高まったとします。
検索ユーザーは、「栄養価 青汁」、「苦い 青汁」、
「ケール、まずい、青汁」などと検索するようになります。
つまり、クエリ が変化したことになりますね。
青汁サイト運営者は、このクエリの変化に気づかず、
「なぜ、青汁のおいしさを伝えるために、今まで通りサイトを運営して
いるのに、訪問客が減り、売り上げが落ちてきているのだろう?」と
悩み続けるかもしれません。青汁は「おいしくないものが主流になった。」
という現実を知らずに・・・。
このような、時代の流れ、ユーザーの志向を常に念頭におき、
細かなニーズを把握するためにも、クエリの確認はゼッタイ必要になります。
サイトの命運を決定する「クエリ」の見方
ここで、あなたに質問します。
今後、あなたのサイトは、「ビックキーワード」を狙っていきますか、
それとも、「スモールキーワード」を狙っていきますか。
そんな分かり切った質問に、答える気もしませんよね^ ^
答はもちろん、「ビックキーワード」 です!・・・・・・・・ よね?!??
と言いたいところですが、実際は違います。
「スモールキーワード」 です。
ちょっとここで、2種類のキーワードの意味を整理しておきますね。
(キーワードには、ミドルキーワードもありますが、今回は省略します。)
キーワードが、「ビック」か「スモール」というのは、1か月にどのくらいの
検索がなされたかによります。あなたのサイトの月間検索数は、
Google の「キーワードプランナー」で調べることができます。
使い方については、ネットで調べると、多くの方が説明をしているので
参考になさってください。
おおよその目安は、下の通りです。
・ スモールキーワード = 月間検索数が 500未満
・ ビックキーワード = 月間検索数が3,000語 以上
ちなみに、Google は月間検索数が920,000,000(9億2千万)です^^;
数字がヤバいです!! もはや「ビック」ではなく、「超メガキーワード」ですね。
先程の「青汁」の月間検索数は、33,100なので、
ビックキーワードと言えます。
● ビックキーワード=検索数や競合度が非常に多い、1語のだけのキーワード。
上位表示の難易度が高く、ライバルも多い。
(例)
「学習塾」
「腹巻き」
「青汁」
「パソコン」 など。
● スモールキーワード
= 検索数や競合が少ない、2~3単語以上のとても具体的なキーワード。
ライバルも少なく、検索ユーザーの質問に沿ったキーワード。
(例)
● ビックキーワード ⇒ ● スモールキーワード
「学習塾」 ⇒ 「不登校 成績アップ 学力低下」
「腹巻き」 ⇒ 「寝冷え 防止 欠席」
「青汁」 ⇒ 「苦い 栄養価大 ケール」
「パソコン」 ⇒ 「パソコン 防水 〇〇市」
上の例は、ビックキーワードに対応する、スモールキーワードの一例です。
ビックキーワードを避け、スモールキーワードを選ぶことには明確な
理由があります。
その理由の根拠を、検索アナリティクスの「クエリ」は教えてくれます。
「スモールキーワードを制した者がSEOを制す!」 とまで言われる根拠は、
「クエリ」 なしでは語れません。
次回は、
検索アナリティクスの 「クエリ」 だけが持つ役割について
詳しく述べていきます。
サイトの主要なキーワードで訪問者を増やすのではなく、
検索数は少ない反面、質の高いアクセスが集まる「複合キーワード(ロングテールキーワード)」
を見つけるヒントを示してくれることです。