今日は1月31日。明日から2月に突入し、いよいよ生徒募集も本格化
する時期ですね。私の塾のホームページも、訪問客が増えています。
塾をお探しの(主に)お母様方は、今からじっくり塾をネットで調べ、
2月中旬から一気に行動を起こすのでしょう。
さて、今回は 「新聞折り込みチラシ」と 「PPC広告」 を
いろいろ比較してみたいと思います。
目次
広告の 「効率」 という点で比べてみる
以前、PPC 広告によって生徒を獲得する場合、
私の塾の獲得単価は、5万4千円になる、ということを
述べました。5万4千円の経費をかけ、1人お問合せが
あれば、私の塾では OK とします。
「お問合せ」に5万4千の経費をかけるというと
不思議に思うかもしれませんが、私の塾に、
「お問合せ」 をするということは、ほぼ90%くらいの割合で
入塾することを決めているお客様です。大手塾と違い、
地方の個人塾なので、今いる生徒の紹介で「お問合せ」を
していただくケースがほとんどです。
ですから「お問合せ」= ほぼ「入塾」と見なすことができます。
したがって、PPC 広告の成約も、「お問合せがあったとき」
と設定しました。
獲得単価の詳しい算出法は、第7回に書いてありますので、
そちらの記事をご覧ください。
● PPC 獲得単価 = 生徒1人を獲得するのにかかる経費
● PPC 獲得単価の式 = 1人の生徒の年間売上 × 0,3
まずこの「獲得単価」を新聞折り込みチラシと比較した
表は次の通りです。(私の塾の場合)
一見すると、PPC 広告の方が経費を多くかけているように
感じますが、「効率」という点で、そうとは言い切れません。
例えば、私の塾ではこれまで毎年、約10万枚のチラシを
撒いてきました。10万枚に対するお問合せ数は120人です。
● お問合せ率=0、12%(1000枚に1人程度)
新聞折り込みチラシでは、こちらが求めているターゲット
は決まっていても、大多数の人にとって、塾のチラシは
興味の対象にはなりません。手にしてもらえません。
興味のないお客様に対しても配ることになってしまいます。
ここに大きな 「経費のロス」 が発生してしまいます。
一方、PPC 広告の場合、ネット上で私の塾の広告を
見かけ、検索してくれるお客様(=塾に興味があるお客様)
に対して、広告を出せます。しかも、その広告をクリックしないと
広告費が発生しません。掲載料はかかりません。
塾の1クリック当たりの単価(=クリック単価)は、
比較的高い傾向にはありますが、それでも新聞折り込みチラシ
のような「経費のロス」はありません。
経費にかける効率は、PPC 広告に軍配が上がります。
広告の「効果を検証できるか」で比べてみる
はっきり言いまして、新聞折り込みチラシのような、紙面広告では、
効果の正確な検証はできません。
私も正直、1年間で10万枚の新聞折り込みチラシを撒き、何割の人が
新聞を手に取り、手に取ってくれた人の内、何割の人が私の塾に
お問合せをしてくれたかといった正確な数字は掴めていません。
「チラシのどの部分が、お問合せをする決め手になったか。」
「チラシのどの記事がよく読まれているか。」 など、もちろん不明です。
つまり、紙面広告では、その効果はなんとなく今までの
経験上わかるが、正確にはわからない、ということになります。
一方、PPC 広告では、新聞折り込みで検証できなかった
ことが正確にわかります。
・ お客様が、PPC 広告をクリックするのに検索したキーワード
・ こちらが設定したキーワード毎の成約数
・ PPC 広告からホームページに来たお客様が、ホームページ
のどこを見ているのか、また、どこを見て成約に繋がったか。
など、書いていくと切りがないくらいです。
「効果を検証」という点でも、PPC 広告に軍配が上がりますね。
ホームページのアクセス解析
今回のテーマとは少し違いますが、PPC 広告に限らず、
ホームページでも、いろいろな解析、検証ができます。
下の画像は、1月の私の塾のホームページのアクセス解析です。
使用しているホームページは、Jimdo です。
(PPC 広告の解析ではありません。)
赤枠内が貴重な集客データになります。
1月の中旬から、急に訪問者が増えていることがわかりますよね。
どこの塾でも同じだと思いますが、わが子を塾に通わせることを
考えているお母様方は、2月の中旬頃には、ほぼ塾を決めます。
逆算して推測してみますと、塾を探し始めるタイミングは、
まさに、「1月中旬」 ということになりますね。
9月~1月までの、月別訪問者をまとめたものが次の表です。
訪問者数は月を重ねるにつれて増加傾向にあります。
春期講習・新年度チラシを撒く、2月中旬には、約50%くらいの方が、
「塾を決めている。」 のではないでしょうか。
下の画像は、「クエリ」 です。(クエリはぼかしで隠していますが)
● クエリ = お客様が実際検索窓に打ち込む文字
Google の Search Console(サーチ コンソウル) をホームページに
設置すると、塾のホームページを訪問した人が、
どんな文字(=キーワード)で塾を検索したかがわかります。
この 「クエリ」 の確認 は、サイト運営者にとって必須です。
ぜひ、導入することをお勧めします。
私の以前の記事も参考にしてください。
ただし、記事は、Word Press でサイトを運営している人向け
です。Word Press 以外でサイトを運営している場合は、
「今お使いのホームページ名 + Search Console」 で検索すると、
公式、非公式にかかわらず、説明しているサイトがあるはずです。
ホームページを閲覧したお客様が、
① いつ閲覧したか。
② どのくらいの人が閲覧したか。
③ どのページを閲覧したか。
④ どんなキーワードで訪問してきたか。
など、ホームページでもさまざまな効果を
検証することができます。
折り込みチラシが優位な点
これまで、広告の 「効率」, 「効果の検証」 という点で
比べてきましたが、最後は、新聞折り込みチラシの方が
優れている点について述べてみます。
・ 折り込み日を指定でき、短期間で一気に配布できる。
⇒ 直接手元に届くので、塾に関心があるお客様に
じっくり読んでもらえる。
・ 新聞購読層は、主婦層やファミリー層が多い。
⇒ 家族みんなで共通の紙面を見ながら塾を検討できる。
・ エリア指定で同じチラシが配達された場合、お母様方の話題になる。
⇒ 子供を塾にと考えているお母様方の共通の話題になり、行動を
起こすきっかけになる。
以上のように折り込みチラシは、「即効性」「話題性」「地域性」
という点で、PPC 広告よりも優位なのではないでしょうか。
結局、学習塾の生徒募集は、PPC広告と折り込みチラシの
「連動集客」がベストな方法だと思います。
それぞれの媒体が持つ優位性を活かしながら、効率よく
集客したいものですね。
PS.
Yafoo PPC 広告(スポンサードサーチ)の登録手続きを
完了し、キーワード選定、単価設定も終了。
管理画面もしっかり設置されています。
ただ、
まだPPC 広告の出稿ができません。
理由は、
ホームページがないからです^^;;
今のホームページ(=Jimdo )は、品質という点で
劣ることと、SEO 的にやや弱いという点で、
PPC 広告では使用しません。
使用するホームページは、今なお製作中です。
Jimdo との契約が切れる、2月14日までには
完成させる予定です。