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第2回 PPC 広告、ターゲットを決める

FirmBee / Pixabay

今回は、自分の学習塾のPPC 広告をWeb 上に設定して、

「こんな感じで設定しましたー!」 みたいな記事を書く予定でした。

しかし、その記事はまだ書けていませんし、書ける段階ではない

ことがわかりました。

なぜか?

PPC 広告は、気軽にはじめられる広告媒体ではない、ことが

わかってきたからです。

今日は、予定を変更して、PPC をはじめるに当たり、

いろいろ考えたこと、まとめたことを書くことにします。

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どんなビジネスでも言えることですが、いきなり「行動を起こす」

のではなく、明確な目的、目標がなければ失敗しますよね。

これ、当たり前のことです。

 

しかし、私はうっかり行動を起こしてしまうところでした。

 

私にとって、PPC広告 のような Web を利用した未知の分野に

挑んでいくとき、ワクワク感が優先してしまい、

「とりあえず Web にPPC 広告 を設定してみよう!」という

ノリになっていました。

 

新聞折り込みチラシの時も、「とりあえずこの地区も撒いておこう!」

で結局失敗した経験が何度かあるのにもかかわらず。

 

PPC 広告も当然、しっかりした戦略を立て、明確な数値目標を決めないと、

失敗する可能性があると思い、とりあえず、3つの決め事を考えました。

 

その戦略や数値目標を決める際の、基本的な3つの決め事とは、

下の①~③です。

 

①「誰に」=ターゲットとなるユーザーを決める。

② 「どのように」=顧客、競合、自分の塾を踏まえた訴求点をキーワードを軸に決める。

③ 「どれくらい」 =目標人数、予算、獲得単価を決める。

 

経験上、顧客に対してアクションを起こすとき、

上の ①~③ までの戦略を明確にすることが、とにかく大切だと思います。

この決め事は、たとえばチラシを作成する場合や、ホームページを

作成する場合と似ています。

 

今回は、4つの中の、 ① 「誰に」 について述べていきます。

目次

 ターゲットとなるユーザーを決める簡易ペルソナ。
geralt / Pixabay

誰に向けてPPC 広告を設定するかということですね。

 

私は大手学習塾にいた時、チラシをどの地域にどれくらい撒くか、

撒いた結果、何人の保護者からのお問い合わせがあり、

そのうち何人のお子様が実際に入塾にいたるのか、という数値目標

を、さほど根拠もなく決めていました。

 

今、考えますと、「根拠がない」、「今までの慣習」でチラシを

撒いていたことになります。

 

全国の「大手」といわれる塾は、10年前くらいまでは、同じような手法で

チラシ媒体を利用していたのではないでしょうか。

 

誰に向けてチラシを撒くのか、ということを明確にしないままに。

 

今は、学習塾業界といえども、「ネットを活用した集客」が多少進化し、

ここ数年、ネットによる生徒獲得へと、動き出しています。

 

ただし、平成14年度4月データによると、ネットを活用して本格的に

「生徒募集」に乗り出している塾は、全体の9%、との統計データ

もありますので、業界全体としては、遅れている、と実感しています。

 

さて、ターゲットとなる顧客の具体的なイメージを決める場合、

よく用いられる方法として、「ペルソナ」があります。

PPC 広告でも、この「ペルソナ」をまず決めることは重要だと

思います。

 

「ペルソナ」とは、マーケティング戦略において、

ターゲットとするユーザーを明確にするために、

用いられる「仮想の人格(者)」のことです。

ターゲットとなる顧客を、より具体的に、明確にするということですね。

 

たとえば、顧客ターゲットを次のような項目で設定します。

 

1 年齢・性別・年収などのプロフィール

2 職業(仕事内容、役職等)・所得などの経済力

3 家族構成

4 居住地

5 塾に入る目的や動機

6 塾を決定する際の評価ポイント

7 塾に対する知識

8 インターネットの利用状況・利用時間

9 主に利用しているデバイス・検索エンジン

 

このように、ターゲットとする顧客像を明確にすることにより

より鮮明な、的を射た広告が出せると思います。

私が設定した簡易ペルソナ
johnhain / Pixabay

1 年齢・性別・年収などのプロフィール

43歳 ・ 女性 ・ 140万円

 

2 職業(仕事内容、役職等)・所得などの経済力

食品会社(事務 ・ パート)

 

3 家族構成

夫、妻(本人)、中2の娘、小5の息子

 

4 居住地

新潟市(東石山地区)、当塾から車で20分、母親による送迎

 

5 塾に入る目的や動機

現在、中2の娘さんは、大手の個別指導塾にいるが、

最近の中間テストの点数が悪かった。中1から通っているが全く成績が

上がらない。学生が指導している上、担当講師がよく代わることにも

不満を募らせている。

 

6 塾を決定する際の評価ポイント

学生が指導しないこと。成績が上がる塾であること。

家から車で20分以内。

 

7 塾に対する知識

知識はほとんどない。塾を変えることを考えているので、最近は知人から、

塾の情報を得たり、ネットで調べている。

 

8 インターネットの利用状況・利用時間

毎日、夜10時くらいから1時間程度塾情報を求めてネットで検索している。

 

9 主に利用しているデバイス・検索エンジン

自宅のパソコンを使用し、ヤフー検索のみ。

スマホは外出時にたまに利用。

※ パートの主婦の方の用いる検索エンジンは、主にヤフーと判断。

 

簡易なものではあるが、これで私のターゲットとなる顧客が

だいぶ絞れてきた。

「ペルソナ」は、状況により変更ができるし、ターゲット像を1つに

限定するのではなく2人~3人に設定してもよいと思います。

 

次回は、PPC 広告における、キーワード選定などについて述べていきます。

 

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