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第4回 PPC広告、 キーワードを決める ー その2

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PPC 広告におけるキーワード選定について、もう少しお付合いください。

第2回の PPC に関する記事の中で、塾を探している顧客(お母さん)の

イメージを明確にするために、「簡易ペルソナ」(=仮想人格者)

を設定しました。 今回は、このペルソナのお母さん目線で、

否、

お母さんになりきって、キーワードを見ていきたいと思います。

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皆さんは、「検索者の気持ちになりきって」、検索画面を見たことが

ありますか?

 

私はよく、自分の塾の従業員には、

「生徒の目線で、生徒が何がわからないか親身に考え、指導しなさい。」

「保護者の目線もあるので、常に服装には気をつけなさい。」 などと、

よく「目線」という言葉を使って注意しています。

 

ただ、この 「目線」 という言葉は少し曖昧さを含んでいます。

「目線」 はあくまでも「目の延長線上」です。

生徒や保護者の気持ちになりきってはいません。

 

「娘の学力をどうにか上げたい。」と思っているお母さんの

目の延長戦上にあるもの、お母さんが求めているものが

「わかった!」 だけでは、お母さんを変えることはできません。

 

そこからどうしたら、このお母さんが自分の塾の目に留まり、

入塾に繋がるか、がポイントになります。

 

お母さんに、行動を起こさせるには、

お母さんになりきって考えるしかない、と思います。

 

では、ちょっとなりきってみます。

 

目次

私が設定したペルソナ

PPC 広告に関する記事で、以前私が設定した「簡易ペルソナ」は

次のようなお母さんです。

 

1 年齢・性別・年収などのプロフィール

⇒ 43歳 ・ 女性 ・ 140万円

 

2 職業(仕事内容、役職等)・所得などの経済力

⇒ 食品会社(事務・パート)

 

3 家族構成

⇒ 夫、妻(本人)、中2の娘、小5の息子

 

4 居住地

⇒ 新潟市(東石山地区)、当塾から車で20分、母親による送迎

 

5 塾に入る目的や動機

⇒ 現在、中2の娘さんは、大手の個別指導塾にいるが、

最近の中間テストの点数が悪かった。中1から通っているが全く成績が

上がらない。学生が指導している上、担当講師がよく代わることにも

不満を募らせている。

 

6 塾を決定する際の評価ポイント

学生が指導しないこと。成績が上がる塾であること。

家から車で20分以内。

 

7 塾に対する知識

知識はほとんどない。塾を変えることを考えているので、最近は知人から、

塾の情報を得たり、ネットで調べている。

 

8 インターネットの利用状況・利用時間

毎日、夜10時くらいから1時間程度、塾情報を求めてネットで検索している。

 

9 主に利用しているデバイス・検索エンジン

自宅のパソコンを使用し、ヤフー検索のみ。

スマホは外出時にたまに利用。

 

さて、このお母さんが「塾探し」でどのような行動をとるのかを

お母さんになりきって考えてみます。

お母さんは自分の見たい情報しか目に入らない

お母さんは自分の見たい情報しか目に入らないはずです。

 

たとえば皆さんも、「価格が知りたい!」 と強く思って、

Web で何か探しものをするとき、「価格」がわかるまで、

他の内容はほとんど目に入ってきませんよね。

 

塾を探しているお母さんも同じです。

 

このお母さんの見たい情報って何なのでしょう?

 

お母さんが見たい情報
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自分の設定したお母さんに即して考えますと、

自分の子供を通わせたい塾のイメージは次のようになります。

(あくまでもペルソナ=お母さんの考えです。)

 

優先1 ⇒ 学費は毎月2万円以内。 車で20分以内の距離。

パートで働いているお母さんにとって、やはり1番の関心は

学費のはずです。近所にいくら評判のよい塾があっても、

2万円の壁は守るでしょうね。

(中3受験生の場合は、壁を破ると思いますが。)

 

それと塾までの所要時間ですが、お母さんは車で送迎しても

よいと考えているはずです。パートから帰ってくる時刻が

午後 6:00だとすると、家事を簡単に済ませ、部活帰りの

娘さんを車に乗せて塾に向かう時刻が午後 7:00です。

塾は通常 午後7:30くらいから中学生の指導時間に

入るので、お母さんの「車で20分」というのは

適切な考えです。

 

優先2 ⇒ 個別指導で成績をあげてくれる。

中1から1年以上大手塾に通っているにも関わらず、

成績が上がらないのは、「講師がよく替わる」 ことにも

原因がありそうです。一度塾選びで失敗しているので

今度の塾は、かなり慎重に決めようと思っているはずです。

そのためには、ネットで候補を探し、自分で塾に出向き、

「娘の成績を上げるために、具体的に何をしてくれるのか。」

ということを、細かく質問するはずです。

 

優先3 ⇒ 学生さんではなく、ベテラン講師が教えてくれる。

お母さんの本音は、「学生さんは NG 」 です。

前の塾を辞めた理由を、「学生が教えたから」だと

思い込んでしまっているからです。

「学生 = いい加減」 「学生 = 成績が上がらない」

という先入観を抱いています。

今度の塾は、出来たらベテラン講師が教えてくれる塾がよい、

と考えています。

 

2015年 12月6日 午後 10:06

お母さんは静かに Yahoo の前に座りました。

お母さんになりきってパソコンの画面を見てみる

下の画面は、「塾、新潟市、東区」 と検索した時の

Yahoo の検索結果です。(2スクロール以内の画像)

 

お母さんにとっては、何がどう違うのか、わからない状態です。

クリックするとしたら、① と  の塾でしょう。

一度塾選びに失敗していますから、「体験」という文字が

目に留まり、クリックしてざっと「体験」の中身を

確認するはずです。

また、上位にある塾は、いずれも大手塾ですが、

「大手塾 =すばらしい塾」 でないことを、失敗により

経験しています。あまり気に留めないでしょう。

(画像はクリックすると鮮明になります。)

 

次の画像は3~4 スクロール目の画像です。

ここでは の「口コミ」に一瞬、目がいきますが、

前の塾を探した時も、「口コミ」 サイトだったので、

今回はスルーすることになります。他はやはり

似たり寄ったりの謳い文句で、お母さんの気に留まる

塾はありません。

 

 

最終スクロールは下の画像です。

広告はなくなり、検索結果群が並んでいます。

やはりお母さんを引き付ける塾はありません。

 

今回は、あくまでも「お母さん」になりきって書いています。

私の考えは入っていません。

このあとお母さんは、いろいろなキーワードで塾を探すことに

なると思いますが、おそらくイメージ通りの塾は

パソコンの画面からは見つからないでしょう。

 

整理しておきますが、お母さんのイメージしている塾は

下の通りです。

1  学費は毎月2万円以内。 車で20分以内の距離。

2 個別指導で成績をあげてくれる。

3 学生さんではなく、ベテラン講師が教えてくれる。

 

これまで見てきた通り、検索者になりきらないと見えない

ものがあります。

私もこれから、本格的に PPC 広告という新たな分野に

向かっていきますが、今回のように、顧客視点になりきって、

検索結果を見ていくことで、どんな単語やフレーズに反応し、

何をクリックしそうか、という傾向がある程度把握できます。

 

私は今回この記事を書いている途中、ある「お宝キーワード」

を発見してしまいました。どこの塾もゼッタイ真似のできない

キーワードです。スモールキーワードですけど、

長期的に見ると効果を発揮すると確信しました^^

 

次回は、キーワード編の最終回です。

ぜひご覧になってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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