PPC 実践記

第8回 PPC 広告 クリック単価を決める!

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 前回は、PPC 広告を出稿するにあたり、

生徒1人の獲得単価を算出しました。

計算式は、次の通りです。

(LTV (顧客生涯価値)の算出方法は、

前回の記事を読んでみてください。)

 

CPA (生徒1人の獲得単価)=

LTV (顧客生涯価値) × 0、3 = 5万4千円。

 

さて、今回は、この LTV (顧客生涯価値)を基にして、

CPC (クリック単価)を出してみます。

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目次

クリック単価とは?

PPC 広告をネット上に掲載すると、その広告に興味があ

るユーザーが、広告をクリックします。

念のため、PPC 広告は下の赤枠内の広告です。

Yahoo で、「塾、新潟市」 と検索した時の画像です。

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掲載された広告がクリックされて初めて広告費が発生します。

掲載されるだけでは、料金は発生しません。

 

つまり、どんなに広告が表示されても、クリックされない限り

「費用」は発生しない訳です。

無駄な「費用」 が一切かかりませんので、とても効率的ですよね。

「クリック課金タイプ」の広告と言われる所以です。

 

上限クリック単価って何?

では、どのようにしてクリック単価が決まるのでしょう。

 

実は、この「クリック単価」は自分で決めるのです。

広告が1回クリックされる毎に、いくらまでなら支払いますよ、

という、上限の単価を設定します。

この単価のことを、「上限単価」と言います。

 

 上限単価=広告1回クリックされる毎に支払う金額の上限

 

なぜ、「上限」なのかと言うと、実際の支払額は、

設定したクリック単価より少ないことが多いためです。

 

また、上限クリック単価はキーワード毎に設定ができます。

例えば、上限クリック単価を、次のように設定したとします。

 

・ 「塾」 というキーワードには 300円

・ 「塾 新潟市」というキーワードには 200円

・ 「塾 学費」というキーワードには 150円

 

300円、200円、150円は、あくまでも「上限」であって、

実際に支払う広告費ではありません。

 

掲載順位はどうやって決めてるの?

HebiFot / Pixabay

 

例えば、次のように、「塾 新潟市」というキーワードで、

PPC 広告を掲載した塾が4つあるとします。

 

・ A塾 は、上限クリック単価を 280円に設定。

・ B 塾は、上限クリック単価を 350円に設定。

・ C塾は、上限クリック単価を 120円に設定。

・ D塾は、上限クリック単価を 150円に設定 。

 

この場合、上限クリック単価だけで掲載順位を

予想してみると、上位から順に、

B塾 ⇒ A塾 ⇒ D塾 ⇒ C塾

の順になりそうですが、実際は少し違います。

 

 

実際の掲載順位は、「広告ランク」と呼ばれる数値

によって決まります。「広告ランク」 とはキーワードの品質と

上限クリック単価をかけ算することで算出します。

 

● 広告ランク = キーワードの品質 × 上限クリック単価

 

上の式の「キーワードの品質」とは、キーワード毎の品質を表す

10段階の指標です。そのキーワードがどのくらいクリック

されるか、つまり 「クリック率」 に基づいて決定されます。

 

先ほどの、「塾 新潟市」というキーワードに対して

PPC 広告を出している、A塾、B塾、C塾、D塾について、掲載順位が

決まるしくみは次の通りです。広告ランクが高い順に掲載されている

ことがわかりますよね。

クリック単価

 

このように、掲載順位は、キーワード品質と上限クリック単価の

掛け合わせで決まるわけです。

競合塾が気が付かないような「お宝キーワード」を発見できれば、

上限クリック単価を抑えて上位掲載することも可能になりますね。

 

実際のクリック単価って?

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「実際のクリック単価」とは、広告がクリックされた際に、

実際にかかる費用のことです。

 

かかる費用は、自分の広告の直下に掲載されている、

競合塾の 「広告ランク」 と、自分のキーワードの「品質」 で

決まります。

 

● 実際のクリック単価

=直下の競合塾の「広告ランク」÷自分の「キーワード品質」+ 1 円

 

表で示すと、次のようになります。

クリック単価②

 

例えば、学習塾Aの場合、直下の学習塾Bの「広告ランク」が

「2100」 なので、これを自分のキーワード品質の

「10」で割ります。

算出された数値に「1円」を足したものが、実際にかかる費用、

つまり、「実際のクリック単価」です。

 

上の表からわかることは、次の2点です。

 

● 必ずしも上限クリック単価と同額の費用がかかるわけではない。

● 上位に掲載されても、下位の広告より安く出稿できる。

 

クリック単価を決める!

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実際、上限クリック単価は各キーワード毎に設定しますが、

私の塾の状況を踏まえて、上限クリック単価をいくらに設定すれば、

利益が出そうか、一応の目安を出してみます。

クリック単価を算出する式は、次のようになります。

 

● CPC (上限クリック単価)

= CPA (獲得単価) × CVR (コンバージョン率)

 

この式に、私の塾を当てはめます。

 

私の塾の CPC (上限クリック単価)

= CPA (5万4千円) × 0、005(=0、5%)=270円。

 

私の塾の上限クリック単価の妥当値は、270円とほぼ決まりました。

後は、Yahoo リスティング広告 に自分の塾の広告を掲載し、

270円を基準に、あれこれキーワードを詮索してみるつもりです。

 

CVR (お問合せのコンバージョン率)を、0、5%にした根拠は、

「初めは厳しい」 という、曖昧な確信です。

 

● 0、5% = 200人に1人が私の塾の広告をクリックし、

「お問合せをしてくれる。」割合です。

 

新聞折り込みチラシの場合、私の塾の反応率は、

0、12%(=1000人に1人程度がチラシを見てくれて

お問合せをしてくれる。)です。

私の塾は、これで利益が確保できました。

 

0、12% = 成功新聞折り込みチラシの反応率

 

PPC 広告に関しては、私が算出した予想値は、

0、5%(200人に1人)です。

 

PPC 初めの一歩は、このくらい厳しい数値がでるだろうと

予想しています。それでもチラシよりは効率的だと確信して

います。

 

 

PS.

現在、PPC 広告をWeb 上に出すにあたり、

お客様がクリックしてくれそうなホームページを製作中です。

製作は、順調ではありませんがコツコツ頑張っています。

 

 

コンテンツの配置は完了していて、

ホームページの記事内容の作成も、7割程度完成です。

決定的に 「全然ダメ」 なのが、デザインです。

 

PPC 広告を掲載した時に、顧客が振り向いてくれる

品質には、ほど遠いです。

 

デザインは、やっぱり素人にはきついですね^^;

 

今日は6時間費やしましたが、6時間費やしても、

まだカタチにすらなっていません。

 

明日、またデザイン、徹底的にやります。

 

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