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あなたのサイトが、検索ユーザーによって、どのような検索ワードで
検索窓に打ち込まれているのか、ご存じでしょうか。
前回述べた通り、Google search console の検索アナリティクスの
「クエリ」の項目を見れば、ユーザーの打ち込んだ検索ワード が
わかります。
2015年、11月現在、この検索ワードを知る方法は、
この検索アナリティクスの 「クエリ」 以外にありません。
たとえば、Google が提供している、無料のアクセス解析の代表格である、
「Google アナリティクス」では、「クエリ」 を知ることはできません。
というよりも、「クエリのほとんどが隠されてしまった」という方が
正確でしょう。
では、なぜ、ほぼすべてのアクセス解析で、「クエリ」 が
隠されてしまったのでしょう。
今回は、その原因と理由について見ていきます。
目次
「クエリ」が隠された原因」
検索ユーザーが、どんなキーワードであなたのサイトを検索しているのかは、
サイト運営者にとっては、とても関心があることです。
しかし実際は、Google の検索結果画面に表示される、
ユーザーの打ち込んだキーワードのほぼ90%は、表示されません。
「not provided 」 と表示され検索キーワードが取得できません。
※ ユーザーが検索窓に打ち込んだキーワード = クエリです。
「 not provided ] と表示される原因を簡単に言いますと、
Google で検索する際に、URL が「暗号化(SSL 化)」されて
しまったことによります。
Google は検索ページ自体を「暗号化」することにより、
検索ユーザーのプライバシーを保護しているのです。
その手段として、ユーザーが検索したキーワードを全て暗号化して
しまったわけです。
Google は、住所・氏名といった個人情報はもちろん、会員サイトの
ログイン情報、クレジットカード番号、各種パスワード等、
重要なユーザー情報を、ネット上で保護する措置に踏み込んだということです。
確かにこの措置により、情報漏えいの可能性は極めて低くなったはずです。
「暗号化(SSL化)」って何?
Google の検索サイトのURL は「https」 から始まります。
一方、Yahoo をはじめ、Google 以外の検索サイトは「http」から始まります。
検索画面が「https」 となっていた場合は、暗号化されている、ということです。
「https」 = 「暗号化されている」
さて、その「暗号」のことを「SSL」と言います。
SSL とは、世界標準のセキュリティ技術のことです。
先ほど述べたように、Web 上での情報漏えいを防ぐために、
情報を暗号化して通信するために利用されるのがSSLです。
SSL 通信なら、データが暗号化されて送られるので、大事な情報が
通信の途中で第三者に見られてしまうことはないのです。
「クエリ」の役割
「クエリ」は唯一、暗号化(SSL 化)を免れています。
したがって、Google アナリティクスのように、検索キーワードに
「not provided」 と表示されることはありません。
検索ユーザーが、どんなキーワードであなたのサイトを検索しているのかを、
知ることができます。
すでに、「サイトを訪問した検索ユーザー」の検索キーワードは、
Google アナリティクス等で知ることはできますが、
「訪問しなかった検索ユーザー」の打ち込んだ検索キーワードを知ることは、
検索アナリティクスの「クエリ」以外できません。
検索表示回数が多く、1ページ目にある割には、クリックされない
「ピンボケキーワード」を見つけ、サイトを改善することができます。
また、
検索順位が10位以下で2ページ目以降にあるのにもかかわらず、
クリック数が多い、「お宝キーワード」を発見し、検索順位を上げる
工夫をすることもできます。
いずれにせよ、「クエリ」は、あなたのサイトが検索ユーザーにとって、
「価値あるサイトか否か」を正直に教えてくれます。
もしもまだ、Google Search Console に登録していなければ、
直ちに登録をして、「クエリ」 を活用すべきです。