初心者のためのSEO入門編

第15回 検索アナリティクス ④ 「クエリ」と「暗号(SSL)」

geralt / Pixabay

あなたのサイトが、検索ユーザーによって、どのような検索ワードで

検索窓に打ち込まれているのか、ご存じでしょうか。

前回述べた通り、Google search console の検索アナリティクスの

「クエリ」の項目を見れば、ユーザーの打ち込んだ検索ワード が

わかります。

 

2015年、11月現在、この検索ワードを知る方法は、

この検索アナリティクスの 「クエリ」 以外にありません。

 

たとえば、Google が提供している、無料のアクセス解析の代表格である、

「Google アナリティクス」では、「クエリ」 を知ることはできません。

というよりも、「クエリのほとんどが隠されてしまった」という方が

正確でしょう。

 

では、なぜ、ほぼすべてのアクセス解析で、「クエリ」 が

隠されてしまったのでしょう。

今回は、その原因と理由について見ていきます。

目次

「クエリ」が隠された原因」

検索ユーザーが、どんなキーワードであなたのサイトを検索しているのかは、

サイト運営者にとっては、とても関心があることです。

しかし実際は、Google の検索結果画面に表示される、

ユーザーの打ち込んだキーワードのほぼ90%は、表示されません。

not provided 」 と表示され検索キーワードが取得できません。

 

※ ユーザーが検索窓に打ち込んだキーワード = クエリです。

 

「 not provided ] と表示される原因を簡単に言いますと、

Google で検索する際に、URL が「暗号化(SSL 化)」されて

しまったことによります。

 

Google は検索ページ自体を「暗号化」することにより、

検索ユーザーのプライバシーを保護しているのです。

その手段として、ユーザーが検索したキーワードを全て暗号化して

しまったわけです。

 

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Google は、住所・氏名といった個人情報はもちろん、会員サイトの

ログイン情報、クレジットカード番号、各種パスワード等、

重要なユーザー情報を、ネット上で保護する措置に踏み込んだということです。

確かにこの措置により、情報漏えいの可能性は極めて低くなったはずです。

「暗号化(SSL化)」って何?

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Google の検索サイトのURL は「https」 から始まります。

一方、Yahoo をはじめ、Google 以外の検索サイトは「http」から始まります。

検索画面が「https」 となっていた場合は、暗号化されている、ということです。

 

 

「https」 = 「暗号化されている」

 

さて、その「暗号」のことを「SSL」と言います。

SSL とは、世界標準のセキュリティ技術のことです。

先ほど述べたように、Web 上での情報漏えいを防ぐために、

情報を暗号化して通信するために利用されるのがSSLです。

SSL 通信なら、データが暗号化されて送られるので、大事な情報が

通信の途中で第三者に見られてしまうことはないのです。

「クエリ」の役割

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「クエリ」は唯一、暗号化(SSL 化)を免れています。

したがって、Google アナリティクスのように、検索キーワードに

「not provided」 と表示されることはありません。

 

検索ユーザーが、どんなキーワードであなたのサイトを検索しているのかを、

知ることができます。

 

すでに、「サイトを訪問した検索ユーザー」の検索キーワードは、

Google アナリティクス等で知ることはできますが、

「訪問しなかった検索ユーザー」の打ち込んだ検索キーワードを知ることは、

検索アナリティクスの「クエリ」以外できません。

 

検索表示回数が多く、1ページ目にある割には、クリックされない

「ピンボケキーワード」を見つけ、サイトを改善することができます。

また、

検索順位が10位以下で2ページ目以降にあるのにもかかわらず、

クリック数が多い、「お宝キーワード」を発見し、検索順位を上げる

工夫をすることもできます。

 

いずれにせよ、「クエリ」は、あなたのサイトが検索ユーザーにとって、

「価値あるサイトか否か」を正直に教えてくれます。

 

もしもまだ、Google Search Console に登録していなければ、

直ちに登録をして、「クエリ」 を活用すべきです。

 

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